
手抜き工事の手口として一番多いのが、通常は3回塗りの工程を2回の工程で仕上げてしまうこと。厳しい予算の下請け業者、極端に安い業者、利益のみを追求する業者は必ずと言っていいほど、この工程で仕上げています。
やりづらい所や見えない所、ひどい業者であれば全体を平気で省いています。工程が1回減れば、手間代、塗料代、工期を削減できるので、業者にとっては一石三鳥ですが、お客様にとっては百害あって一利なしです。
このような業者に頼みたくないのが本音だと思いますが、一般の方が業者の良し悪しを見分けるのはとても難しいこと。結局のところ、何の根拠もない「安心です」という言葉を信じたり、安いからという理由で業者を選ばれている方が多くいらっしゃいます。
それはそれでいいのですが、本当に手抜きをされたくないと思うのであれば、業者選びについて真剣に考えることが必要です。以下のことを実践して、納得の外壁塗装を実現してください。
ポイントその1 中塗りの色を変えてくれる業者
中塗りの色を変える理由はこちらでご説明していますが、残念なことにこれを行っている業者は多くありません。ですので、見積もりが出た時点で「中塗りの色は変えないんですか?」と、お客様のほうから聞いてみてください。ここで業者が見積書を作り直したり、仕上がりの色がおかしくなるなどの言い訳をしたら、それは明らかに工程を省くことを前提に出した見積書だという証拠。このような業者は避けたほうが無難でしょう。
ポイントその2 全工程の写真を撮ってくれる業者
写真の提出は多くの業者が行っていますが、2、3枚ではいけません。全工程を撮ってもらいましょう。外壁であれば、東西南北それぞれの下・中・上塗り、鉄部であれば、各箇所のサビ止・中・上塗りなどです。建物によっては300枚以上になることもあります。これをしなければ、どこを何回塗ったかなんて分かりません。
それこそ中塗りの色を変えても、証拠がなければ変えたかどうかは分かりません。写真を提出しない業者であれば、提出してもらうようにしましょう。また、たとえ提出する業者であっても、全工程を撮影したかどうかを確認してください。
手抜き業者であれば勝手に去っていくか、見積書を作り直すはずですが、やはりこのような業者も避けるべきでしょう。

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上の2点は、決して特別なことではありません。中塗りの色を変えたところで、工程数が増えるわけでも、使う塗料が増えるわけでもありません。やりづらい所や見えない所まできちんと施工している業者であれば、金額が高くなることはないでしょう。写真にしても、ただ施工している所を撮るだけですので、簡単なことです。
この2点は、公共工事では当たり前のように必ず行われています。公共工事で行われているのに、一般住宅で行われないのは不思議なことです。それは、手抜き工事が蔓延している証拠なのかもしれません。
安心・信頼と書いてあるチラシを見て依頼する場合も、建ててもらったハウスメーカーや塗装店に依頼する場合も、必ず上の2点は実施してください。本当に安心・信頼を売る業者であれば、快く引き受けてくれるはずです。上の2点を実施すれば(中塗りの色を変えるだけ、写真だけではいけません。必ず2点とも実施してください)、ほとんどの手抜き工事を回避できます。
塗装工事は決して安い買い物ではありません。高い金額をドブに捨てるか、資産価値を高められるかは、お客様の一言で決まります。



